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[Concert] 田村 哲 サクソフォンリサイタル 2nd

すっかりblogの更新をサボってました。。このところコンサートもあまり行ってなかったもので。。

ということで久しぶりにクラシカル・サックスのコンサートを聴いてきました。


「田村 哲 サクソフォンリサイタル 2nd」
 2014/4/25 19:15- フィリアホール(青葉台/横浜市)
 田村 哲(sax)、川岸 麻理(piano)
  ディヴェルティスマン(P.M.デュボワ)
  プロヴァンスの風景(P.モーリス)
  プレリュード、カデンツとフィナーレ(A.デザンクロ)
  ポップ・ダンス・スイート(西村 友)
  夜は千の目を持つ(木下 牧子)
  ラプソディ(A.ウェニアン)



サックスの田村兄弟の弟の方、なんていい方をすると失礼だろうか、田村哲クン(あえてクンで呼ばせていただきます)の演奏を聴くのは、2010年の第1回のみなとみらい小ホールでのリサイタル以来。あの時も満席のホールに驚いたのだけど、今回もほぼ満席と盛況。すみません、私は遅れて到着しました。。

彼の演奏は、実に正統的で、迷いがない。正統的で、というのがまた難しい問題なのだけど、とにかく彼の演奏は「あざとさ」が全くありません。サクソフォンという楽器は演奏の自由度が高い分、外面的な演奏効果を多用した「あざとい」演奏が多いと思ってるのですが、彼の演奏にはそういう部分が全くありません。作曲者の意図を無視した勝手な解釈なんてものは(多分)存在せず、それでいて彼のやりたいことがちゃんと表現されている、というのは、クラシックのサックスの世界においては意外と稀有なことのなんじゃないかしら。

そして、あざとさのない演奏や正々堂々とした演奏態度は、スポーツにおけるスポーツマンシップに通じるものがあるのではないかな、なんて思ったりもするのです。(実際彼はスポーツマンでもあります)

前半のフランスのオーソドックスなレパートリーでそんなことを感じたのですが、後半の日本人による作品でますますそれが活かされていたように思います。委嘱作品である西村氏のポップな曲も、木下氏の不思議な響きのする作品でも、3楽章形式のコンチェルトといっても言いウェニヤンのラプソディでも、田村氏の演奏には迷いがなく、聴き手の心に直球勝負です。

アンコール曲は、彼のファーストアルバムにも収録されている少し軽めの曲、プログラムの曲に比べて少しだけリラックスしつつも、十分節度のある演奏。ピアノの川岸麻理さんの演奏は初めて聴きましたが、意外と(といっては失礼かな)骨太な音楽という印象を持ちました。ロマン派あたりのレパートリがお得意なのではと予想しつつも、現代的な曲もバロック的な曲もさらりと弾きこなしそうな、底力のあるピアニストさんと拝察。素適な「クラシック」の演奏を聴いた、そう思えるリサイタルでした。
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  1. 2014/05/02(金) |
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[CD] Jan-Schulte=Bunert(sax) "Escapades"



「Escapades」
 Jan-Schulte=Bunert(sax) Heiko Mathias Föster / New Philharmonie Westfalen
 Solo Musica SM186 r.2011/7
 ・エスカペード~サクソフォンと管弦楽のための(J.ウィリアムス)
 ・蜜蜂が踊る場所(M.ナイマン)
 ・サクソフォンと管弦楽のための協奏曲(A.エシュパイ)


ベルリン芸術大学でのヨハネス・エルンストに、その後ジャン=ドゥニ・ミシャ、アルノ・ボーンカンプらに学んだシュルテ=ブネルトは、既にカルテットで4枚、そしてソロアルバムとしては3枚目と意欲的にCDリリースを行なっています。しかも、本作はジョン・ウィリアムスの実質的な協奏曲、マイケル・ナイマンのやはり実質的な協奏曲、そしてエシュパイの協奏曲とかなりの意欲作。

実際、演奏は予定調和とかお行儀よくまとまるなんて言葉とはかけ離れた、やんちゃでアグレッシヴ、技術的な不安も全くありません。エスカペードの各楽章の描き分けも楽しいし、ナイマンのミニマル風なフレーズの上を響きを変化させながら疾走する様も爽快。でも一番聴き応えがあるのは、やはりエシュパイの協奏曲でしょう。中途半端なジャズっぽさ、突如出てくるドラムセットのビートなど、胡散臭い(褒め言葉)この曲を一気に聴かせてしまう演奏は圧巻です。ロシアのサクソフォン奏者ヴォルコフ(sax)の快演を収めた盤を先に紹介していますが、これとはまた違う方向の演奏、今後この曲の演奏機会が増えるといいんですが。。


Link: CD Label
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  1. 2013/12/18(水) |
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[CD] Michael Ibrahim(saxophone) "Distances Within Me"



「Distances within Me」
 Michael Ibrahim (saxophone), Peter Amstutz (piano)
 Teal Creek Music TC-2038
 2012/6 at West Virginia University
 ・ソナタ(W.オルブライト)
 ・ソナタ(P.クレストン)
 ・ディスタンス・ウィズィン・ミー(J.A.レノン)



ニューヨークとウェスト・ヴァージニアを拠点に活動する、マイケル・イブラヒム氏のアルバムは、アメリカの新旧のソナタと、アルバムタイトルになっているジョン・アンソニー・レノンの曲。クレストンはともかく、オルブライトやレノンの作品は、アメリカではずいぶん演奏されているようですが、日本だとこの2曲をJ.ウィントリンガム氏が在学中に演奏したくらいしか記憶がありません。もっと演奏されていい曲のはずですが。

さて、このアルバム。オルブライトのソナタはかなりアグレッシブな曲、たとえ2楽章のようなゆっくりした楽章であっても表現力の強さが求めれられます。ここで聴こえてくるイブラヒム氏の音は、サクソフォンというよりもクラリネットに近い、ストレートなのに耳に刺さらない不思議な響き。そんな曲の後に定番のクレストンのソナタを聞くと、なんてこの曲が穏やかなんだろうと思ってしまったりして。

アルバムタイトルになっている曲は、邦訳すると"私の中の距離"(しかも距離が複数形)といったところでしょうか。タイトルからも想像できるようにとても内省的な曲であり、テクニックはもちろん客観性と主体性のバランスをどこに置くか・どれだけ距離を置くかとても悩ましい曲。イブラヒム氏は比較的客観性に重きをおき、見通しのよい演奏を心がけられてるように聴こえました。この曲はおそらく日本人の繊細な感性が活かせる曲だと思うので、邦人奏者による演奏をぜひ聴いてみたいなぁ。。


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  1. 2013/12/13(金) |
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[CD] 有村 純親(sax) "トロイメライ"



「トロイメライ」
 有村 純親(sax)/松浦 真沙(p)
 Fontec FOCD9600
 2013/5/8-10 コピスみよし(埼玉県)
 ・ソナタ op.120-2(J.ブラームス)
 ・幻想小曲集 op.73(F.シューマン)
 ・サクソフォンとピアノのためのソナタ(P.ヒンデミット)
 ・ソナタ(C.フランク)
 ・トロイメライ(F.シューマン)



あるときは昭和音大や洗足音大、尚美の講師として、あるときは Quatuor B や サクサコール のメンバーとして、そしてあるときはマルゴー君として(謎)活躍中の有村氏のセカンドアルバム。ファーストアルバム「ロマンス」では、この手のアルバムとしてはやや異例のブラームス、シューマンというドイツロマン派を中心とした選曲を堂々と演奏されていて、クラシカル・サクソフォンの可能性を感じさせる内容でした(以前のブログ記事はこちら)。2作目はもっと違う方面の曲を取り上げてくるかな、と思っていたら、再びブラームスとシューマンとは意外です。

今アルバムではシューマンとヒンデミットがテナーで、ブラームスとフランクがアルトでの演奏。ヒンデミットは没後50年を意識されたのかはわからないけれど、一般的にはアルト・サクソフォンで演奏されるこの曲をテナーで演奏しているあたりにこだわりがありそうです。飄々としたメロディがテナーで演奏されると、表情に深みが一層増しますね。もちろんメインのフランクのソナタも渾身の演奏ですが、必要以上に力むことなく、4楽章をきちんと見通した風通しのよい演奏。このきちんと見通した演奏って、サクソフォンの演奏を聴いていると意外と出会わなかったりするんですよね。

トロイメライの演奏はステキなんですが、アンコール的に置かれた曲をアルバムタイトルにしちゃうのはちょっと、、まあそういうのもありかな。。

音楽雑誌等で活躍されている那須田務氏が曲目解説を書かれているのも印象的。洗足音大つながりで依頼されたのか、FONTECレーベルらしいと思ったりするけれど、文章は幅広い音楽知識に裏打ちされていて、クラシックの曲目解説はかくあるべし、と言いたくなります。特にブラームスでの指摘は興味深いです(これは読んでのお楽しみ)。

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  1. 2013/11/28(木) |
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[CD] Luna Soir Saxophone Quartet "LUNA"



「LUNA」
 Luna Soir Saxophone Quartet(小沼 理恵、渡部 瞳、西垣 歩美、石森 裕子)、藤橋万記(perc)
 Private Album
 r.2010/7
 ・パイナップル・ラグ(S.ジョプリン)
 ・ビター・スウィート・サンバ(S.レイク)
 ・マシュ・ケ・ナダ(G.ベン)
 ・ゴスペル・タイム(J.アグレル)
 ・情熱大陸(葉加瀬太郎)


2003年に結成された女性4人によるサクソフォンカルテット、ルナソワール・サクソフォンカルテット。今年は10結成10周年ということで、先日の記念コンサートもおじゃましてきました。コンサートでは前半にクラシカルな曲(作曲家の星出尚志さんもピアノで参加されてました)を、後半はラテンパーカッションが加わってジャズやポップスなどのステージ。技術的に安定しているのはもちろんですが、サウンドが重すぎず軽すぎず、曲やシーンによってさっと響きが変わるあたりが印象に残りました。それにしてもパーカッションが入ると、音楽の推進力が違いますね。私自身もそういう編成のアンサンブルをしばらくやってたことがありますが、この編成がもっと広まってレパートリーも増えてほしいと思うこの頃です。

このミニアルバムも、演奏会の会場で購入したもの。製作は2010年と3年前だけど、音楽の作り方は全く変わっていないですね。長く活動を続けていくのはたいへんだと思いますが、まだまだ活躍されますように。

Link: Performer's Official Site (blog)
  1. 2013/11/18(月) |
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[CD] 佐川 鮎子(sax) "Memorias"



「Memoias」
 佐川 鮎子(sax), 馬場 みどり(piano)
 Flapps Music WNCF-1005
 2013/6/18-19 at Groove Studio
 ・メモリアス(P.イトゥラルデ)
 ・ギリシャ組曲(P.イトゥラルデ)
 ・タンゴの歴史(A.ピアソラ)
 ・むかしむかし(A.ピアソラ)
 ・演奏会用小品~テナー・サクソフォンとピアノのための(J.P.サンジュレー)
 ・チェロとピアノのためのソナタ op.19 第3楽章(S.ラフマニノフ)
 ・スラヴ幻想曲(C.ヘーネ)
 ・無伴奏チェロ組曲第1番 BWV1007より 前奏曲(J.S.バッハ)



佐川さんの2作目のアルバムは、イトゥラルデとピアソラがメインと言っていいでしょう。アルバムジャケットはおそらく情熱的なスペインをイメージされたのでしょう、裏ジャケットも白い建物に青い空の街を歩く佐川さんの姿が印象的です。

最初から最後までテナーというアルバムは意外と少ないのですが、佐川さんのテナーはよく歌います。中音域という特性上、やはりゆっくりした部分での表情が素敵。中でも、ピアソラの「むかしむかし」の、諦めと憧憬が入り混じったようなセンシティヴな表情が、佐川さんの演奏にとてもあっています。

堅めのクラシック曲よりも軽めの曲やポップな曲が多いのは、普段佐川さんがこうした曲の演奏機会が多いこととも関係しているのでしょうね。もっとも、今年(2013年)からサクソフォン4重奏団"OXAS"のメンバーとしての活動もスタートしているので、今後はクラシック寄りの曲の演奏機会も増えてくるのかもしれません。ぜひ実演に接したいものです。

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Link: アマゾン(mp3)
Link: Performer's Official Site
  1. 2013/11/07(木) |
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[CD] Vince Gnojek(sax) "Crossings"



「Crossings」
Vince Gnojek (saxophone), Holly Beneventi Page(piano)[*], Alice Downs(piano)[+]
(No Number) (c)2012
 ・ソティスの輝き(A.クエイト)[*]
 ・オーボエ協奏曲(D.チマローザ)[*]
 ・タンゴ・エチュードより 第3番・第6番(A.ピアソラ)
 ・フルート・ソナタ ト短調 BWV.1020(J.S.バッハ)[+]
 ・前奏曲、カデンツァとフィナーレ(A.デザンクロ)[*]
 ・ブルー・カプリス(V.モロスコ)
 ・コントラダンサ(P.デ=リヴェラ)[*]



カンザス大学で教鞭を執るノエク氏は、ハーヴェイ・ピッテル・サクソフォン4重奏団のメンバーでもあり、またカンザス大学ジャズ・オーケストラとモントルー・ジャズ・フェスティバルを含むヨーロッパ・ツアーを行なうなど、クラシックからジャズまで幅広く演奏活動を行なっているとのこと。この録音の他、カンザス大学ウィンド・アンサンブルとの共演によるジョン・マッキーの協奏曲の録音がNaxosレーベルよりリリースされています。

このアルバムは、古典から現代曲、ポップスの要素を取り込んだ曲まで、バラエティに富んだ選曲が魅力的。
技術的にはやや苦しい箇所もあったり、またデザンクロの演奏は(サクソフォン関係者にとって)聴き慣れているフレージングや間のとり方と随分違うところがあって戸惑うかもしれません。でも、たとえばチマローザの協奏曲からは情感豊かな歌が伝わってくるし、バッハ然り。禁欲的なクラシックの演奏ではなく、ノエク氏なりに一旦噛み砕き再構築した歌が聞こえてきます。こういう演奏を聴くと「こうでなくてはならない演奏」ってもしかしたら幻想なのかも、なんて思えてきたりします。

無伴奏曲であるブルーカプリスでは、込められている様々な非クラシック的な要素-ジャズからロック、ポップス、ブルースなど-をていねいに前面に出してきてるのもおもしろい。パキート・デリヴェラの小品で愛らしく終わるのも素敵です。

Link: CD Label(CD Baby)
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  1. 2013/10/26(土) |
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