平野公崇氏のリサイタル

杜のホールはしもとで行われた、平野公崇氏のサクソフォン・リサイタルを聴きに行きました。
日本のクラシカル・サクソフォン奏者で、即興を演らせたらおそらく
彼の右に出るものはいないでしょう。クラシック奏者の演奏するジャズや
その逆のパターンにありがちな居心地の悪さはまったく感じられません。
本人曰く「名刺代わり」とことわって、いきなり無伴奏現代曲のローバ「ハード」という
反則ワザ。タイトルどおりのパワーで聴き手を煙に巻きます(笑
ピアノの松本氏のソロによるショパン、デュオによるヒンデミットのヴィオラ・ソナタと
息をつく間もないほどの圧倒的なテンションで前半終了。既に平野ワールド全開です。
後半は、ラ・フォリア、主よ人の望みの喜びよ、ゴルトベルグ変奏曲、と
オール・バッハ・プログラム。もちろん平野氏ならではの
インプロヴィゼーションを織り交ぜた演奏なのですが、
バッハの様式を、あるときは境界線を壊しながらも、最終的には
様式の枠に納め、生きている音楽として再現してみせます。
循環呼吸をはじめ超絶技巧のキレも見事というほかありませんが、
それは聴き手のド肝をぬくのが目的ではなく、
演奏者自身を狂気に追い込む手段にすぎません。
ピアノの松本和将氏の演奏は初めて聴きましたが、
ピアノの発する音響空間を大切にする奏者、というのが第一印象でした。
このデュオ、まだまだおもしろい演奏をやってくれそうです。
クラシック以外の音楽に興味を持っている方にこそ、
この平野氏の活動に注目してほしいと思います。
- 2008/07/21(月) |
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青少年オケもう1枚
ベネズエラの青少年オケの快演を聴いて、
そういえばもう1枚青少年オケがエスタンシアを演奏したCDを
聴きこんでいなかった(爆)のを思い出して、聴きなおしてみました。
ホセ・ノセダ指揮 スペイン国立青少年管弦楽団
メインは、モンポウのバレエ「ドン・ペリンプリン」。

エスタンシア、この演奏もなかなか健闘しています。
演奏の安定感はベネズエラ盤の方が断然上ですが
やはり若々しい勢いがこの曲にあっているようです。
モンポウ作品は、オリジナルではなく、モンサルバーチェによる編曲作品で、
なるほど、モンポウらしい歌心をたたえた美しい曲です。
録音のせいか、繊細さが上手く伝わってこないのが残念。
演奏上の明らかなミスもありますが、意外と楽しめたCDでした。
そういえばもう1枚青少年オケがエスタンシアを演奏したCDを
聴きこんでいなかった(爆)のを思い出して、聴きなおしてみました。
ホセ・ノセダ指揮 スペイン国立青少年管弦楽団
メインは、モンポウのバレエ「ドン・ペリンプリン」。

エスタンシア、この演奏もなかなか健闘しています。
演奏の安定感はベネズエラ盤の方が断然上ですが
やはり若々しい勢いがこの曲にあっているようです。
モンポウ作品は、オリジナルではなく、モンサルバーチェによる編曲作品で、
なるほど、モンポウらしい歌心をたたえた美しい曲です。
録音のせいか、繊細さが上手く伝わってこないのが残念。
演奏上の明らかなミスもありますが、意外と楽しめたCDでした。
- 2008/07/14(月) |
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南米発のクラシック
グスターボ・ドゥダメル指揮、シモン・ボリバル・ユースオーケストラ。
え、ベネズエラの若者のオケ? とバカにしちゃいけません。
ベートーヴェンやマーラーの録音につづいてのこのアルバム、
「フィエスタ!」というアルバムタイトルどおり、実に楽しい演奏です。

作曲者は、、知らない名前が半分以上。
ロメロは、サックス関係者だとラテンアメリカ4重奏曲の作曲者として知られてるかな?
意外なほどスマートでととのったアンサンブル。だけど熱い!
センセマヤでは、ラテンアメリカ的ちょっとアヤシイ雰囲気も絶妙だし
エスタンシアの終曲マランボも"のぞみ号"的疾走感。
この演奏を聴いて「深みが足りない」「貫禄がない」とも言えますが
それを求めることで失ってしまうもの(若さ?)が、ここに確実にあります。
調べてみたら、ベネズエラは青少年の非行防止を目的にした
ユースオーケストラの活動が盛んなのだそうです。
人口3千万人未満の国に、実に2百数十の団体が活動してるとのこと。
(で、実際、非行防止に大いに効果をあげているとのこと!)
それらの団体の優秀奏者選抜による楽団がシモン・ボリバルYOで
参加資格は14歳から25歳、つまり中学生から大学生くらい!?
まあ、日本だってそれくらいの年齢の吹奏楽団やオケはありますけど
経済規模から考えればスゴイことです。音楽立国なんですね<ベネズエラ
指揮者のドゥダメルは1981年生まれ。わっ、若い。
しかも、20代後半にして、このユースオケのみならず、
現在北欧のイェテボリ交響楽団の主席指揮者を務めており
来年にはロサンジェルス・フィルの音楽監督に就任予定だそうです。
ひょえ。この先どう化けるのか、楽しみです。
まずは昨年のプロムスでのゴキゲンな演奏を youtube でお楽しみください。
http://jp.youtube.com/watch?v=QBthQ7lnld0
http://jp.youtube.com/watch?v=WtnjixhvOTU
追加情報。さとなおさんの日記でも、ドゥダメルのことが書かれてます。
え、ベネズエラの若者のオケ? とバカにしちゃいけません。
ベートーヴェンやマーラーの録音につづいてのこのアルバム、
「フィエスタ!」というアルバムタイトルどおり、実に楽しい演奏です。

・センセマヤ(レブエルタス)
・交響的変奏曲〜マルガルテーニャ(カレーニョ)
・平原の真昼(エステベス)
・ダンソン第2番(マルケス)
・弦楽のための組曲第1番より フーガ・コン・バハリージョ(ロメロ)
・組曲「エスタンシア」(ヒナステラ)
・パカイリグアの聖なる十字架(カステジャーノス)
・ウェストサイド物語より マンボ(バーンスタイン)
作曲者は、、知らない名前が半分以上。
ロメロは、サックス関係者だとラテンアメリカ4重奏曲の作曲者として知られてるかな?
意外なほどスマートでととのったアンサンブル。だけど熱い!
センセマヤでは、ラテンアメリカ的ちょっとアヤシイ雰囲気も絶妙だし
エスタンシアの終曲マランボも"のぞみ号"的疾走感。
この演奏を聴いて「深みが足りない」「貫禄がない」とも言えますが
それを求めることで失ってしまうもの(若さ?)が、ここに確実にあります。
調べてみたら、ベネズエラは青少年の非行防止を目的にした
ユースオーケストラの活動が盛んなのだそうです。
人口3千万人未満の国に、実に2百数十の団体が活動してるとのこと。
(で、実際、非行防止に大いに効果をあげているとのこと!)
それらの団体の優秀奏者選抜による楽団がシモン・ボリバルYOで
参加資格は14歳から25歳、つまり中学生から大学生くらい!?
まあ、日本だってそれくらいの年齢の吹奏楽団やオケはありますけど
経済規模から考えればスゴイことです。音楽立国なんですね<ベネズエラ
指揮者のドゥダメルは1981年生まれ。わっ、若い。
しかも、20代後半にして、このユースオケのみならず、
現在北欧のイェテボリ交響楽団の主席指揮者を務めており
来年にはロサンジェルス・フィルの音楽監督に就任予定だそうです。
ひょえ。この先どう化けるのか、楽しみです。
まずは昨年のプロムスでのゴキゲンな演奏を youtube でお楽しみください。
http://jp.youtube.com/watch?v=QBthQ7lnld0
http://jp.youtube.com/watch?v=WtnjixhvOTU
追加情報。さとなおさんの日記でも、ドゥダメルのことが書かれてます。
- 2008/07/11(金) |
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ライヴしゅうりょう
あまり無事ではなかったですがとりあえず終わりました。
大きな事故以外は、まずまず調子良かったんだけどなぁ。。

それにしても、対バンの Latin Factory さん(写真左)と
Salsonese さん(写真右)のステージのすごいこと!
とくに、Salsonese さんの繰り出す、
ダンシング・オールナイト、あずさ2号、
遠くで汽笛を聞きながら、などが続々と繰り出す
なつかしの哀愁歌謡曲路線はサイコーでした。
Larin Factory さんも、分厚いのにスコーンと抜ける
キレのいいサウンド、ますます磨きがかかってます。
思わずステップ踏みまくってしまったので
家に着いたとたんとてつもなく疲れました。
歳だなぁ・・・
チクショー、うちらもアレぐらいパワフルなステージを
目指しましょう! 次は、やるぞ! みなさんおつかれさまでした。
写真は後ほどアップします。
大きな事故以外は、まずまず調子良かったんだけどなぁ。。

それにしても、対バンの Latin Factory さん(写真左)と
Salsonese さん(写真右)のステージのすごいこと!
とくに、Salsonese さんの繰り出す、
ダンシング・オールナイト、あずさ2号、
遠くで汽笛を聞きながら、などが続々と繰り出す
なつかしの哀愁歌謡曲路線はサイコーでした。
Larin Factory さんも、分厚いのにスコーンと抜ける
キレのいいサウンド、ますます磨きがかかってます。
思わずステップ踏みまくってしまったので
家に着いたとたんとてつもなく疲れました。
歳だなぁ・・・
チクショー、うちらもアレぐらいパワフルなステージを
目指しましょう! 次は、やるぞ! みなさんおつかれさまでした。
写真は後ほどアップします。
- 2008/07/05(土) |
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5日は江古田へ来てね!
もう明日になってしまいましたが
Orquesta de la Canda ライヴのご案内です!

7月5日(土) 江古田Buddy "iSalsamania! 2008 Special 2 Days"
18:00 open 19:00 start 前売\3,000 当日\3,300 (オーダー別)
出演 Orquesta de la Canda、Latin Factory、Salsoneses
超実力バンドと対バンです。ドキドキするなぁ。。
おいしいお酒を呑みながら、楽しい音楽にどっぶりひたってください!
数日前から、通勤の往復で聴く曲をサルサ系に変えて
カラダごとサルサモードに切り替え中です。
Orquesta de la Canda ライヴのご案内です!

7月5日(土) 江古田Buddy "iSalsamania! 2008 Special 2 Days"
18:00 open 19:00 start 前売\3,000 当日\3,300 (オーダー別)
出演 Orquesta de la Canda、Latin Factory、Salsoneses
超実力バンドと対バンです。ドキドキするなぁ。。
おいしいお酒を呑みながら、楽しい音楽にどっぶりひたってください!
数日前から、通勤の往復で聴く曲をサルサ系に変えて
カラダごとサルサモードに切り替え中です。
- 2008/07/04(金) |
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イタリアの伊達男たち
イタリアという国もかなりクラシカル・サクソフォンが盛んな国らしく、
フェデリコ・モンデルチとマリオ・マルツィ、および彼らがメンバーとなっている
イタリア・サクソフォン・クヮルテットはCDも数多くリリースされています。
そのマリオ・マルツィ氏の新しいCDがリリースされました。
サクソフォン+ピアノ+バンドネオンという編成です。
録音は2003年なので、5年も眠っていたことになります。
もしかしたら一旦別レーベルで発売されてたのかな?
「Milonga del Angel」
・人アデラルド (ジスモンチ)
・道化役者 (ジスモンチ)
・カラテ (ジスモンチ)
・チルドレンズ・ソング 1,4,6,7,20 (チック・コリア)
・ねじれたワルツ (ザンキーニ)
・彼に捧げるショーロ (バスコアル)
・カヴァキーニョ (ナザレ)
・天使のミロンガ (ピアソラ)
・天使の死 (ピアソラ)
・リベルタンゴ (ピアソラ)
・鮫 (ピアソラ)
マリオ・マルツィ (sax) / シモーネ・サンキーニ (アコーディオン) / パオロ・ザンニーニ (pf)
ピアソラに、ジスモンチ他ブラジルの作曲中心ということで
あまり目新しさを感じず、須川さんも同じような編成で似たような曲演奏してたっけ、
なんて軽く思いながら、今までのイタリア=楽天的アバウトな演奏 という
先入観のままCDを聴きはじめました。
が。
卓袱台(おっと変換したらこうなるんですね<ちゃぶだい)ひっくり返し状態〜。
眉間を殴られたような衝撃〜。コイツらすげ〜っ(目上の方々ですが)。
すみません、ちょっと取り乱しました。
1曲目からのあまりにパワフルな音楽にひっくり返りそうに。
早や弾き/吹きバトルあり、レントの部分はこれでもかと濃密、
マジでキッタハッタしてますよ。火花散ってますよ。
テクもすごいですけど、超マジですけど、でもやっぱり楽しい音楽なのがさらにすごい。
たしかに楽天的なスピリッツは根底に流れているようですが
こんな演奏聴いちゃうと、これまでの楽天的アバウトという印象は
本当は計算づくの狂気を湛えた笑みだったのかも、なんて思っちゃいます。
いや、恐るべし、イタリアのサクソフォン界、イタリアの伊達男たち。
上のジャケットをクリックすると、アマゾンに飛びます。
試聴もできるようです。
フェデリコ・モンデルチとマリオ・マルツィ、および彼らがメンバーとなっている
イタリア・サクソフォン・クヮルテットはCDも数多くリリースされています。
そのマリオ・マルツィ氏の新しいCDがリリースされました。
サクソフォン+ピアノ+バンドネオンという編成です。
録音は2003年なので、5年も眠っていたことになります。
もしかしたら一旦別レーベルで発売されてたのかな?
「Milonga del Angel」
・人アデラルド (ジスモンチ)
・道化役者 (ジスモンチ)
・カラテ (ジスモンチ)
・チルドレンズ・ソング 1,4,6,7,20 (チック・コリア)
・ねじれたワルツ (ザンキーニ)
・彼に捧げるショーロ (バスコアル)
・カヴァキーニョ (ナザレ)
・天使のミロンガ (ピアソラ)
・天使の死 (ピアソラ)
・リベルタンゴ (ピアソラ)
・鮫 (ピアソラ)
マリオ・マルツィ (sax) / シモーネ・サンキーニ (アコーディオン) / パオロ・ザンニーニ (pf)
ピアソラに、ジスモンチ他ブラジルの作曲中心ということで
あまり目新しさを感じず、須川さんも同じような編成で似たような曲演奏してたっけ、
なんて軽く思いながら、今までのイタリア=楽天的アバウトな演奏 という
先入観のままCDを聴きはじめました。
が。
卓袱台(おっと変換したらこうなるんですね<ちゃぶだい)ひっくり返し状態〜。
眉間を殴られたような衝撃〜。コイツらすげ〜っ(目上の方々ですが)。
すみません、ちょっと取り乱しました。
1曲目からのあまりにパワフルな音楽にひっくり返りそうに。
早や弾き/吹きバトルあり、レントの部分はこれでもかと濃密、
マジでキッタハッタしてますよ。火花散ってますよ。
テクもすごいですけど、超マジですけど、でもやっぱり楽しい音楽なのがさらにすごい。
たしかに楽天的なスピリッツは根底に流れているようですが
こんな演奏聴いちゃうと、これまでの楽天的アバウトという印象は
本当は計算づくの狂気を湛えた笑みだったのかも、なんて思っちゃいます。
いや、恐るべし、イタリアのサクソフォン界、イタリアの伊達男たち。
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試聴もできるようです。
- 2008/07/01(火) |
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原さんのリサイタル

いや、もう、すばらしい演奏でした。
原博巳さんといえば、既に日本を代表するクラシカル・サクソフォン奏者
なんてことはこのblogをごらんの方なら先刻承知でしょう。
予想通り、ロビーでは示し合わせたようにいつものメンバーが勢ぞろいです。
まるで出欠をとっているかのようです(笑
さて、前半は邦人現代作品、後半はフランス近代作品というプログラム。
最初のピアニッシモの音が発せられた瞬間、既に原さんの世界です。
真っ白で大きいキャンパスに水彩画が自在に書かれていくような
非常に純度の高い演奏です。
後半のフランスの作品でも、ベクトルこそ若干違うものの純度はそのまま。
レガート・スタッカート・タンギングなどの通常の奏法でも
高音域・重音・スラップタンギングなどの特殊奏法でも
全く安定していて圧倒されるばかりです。
でも、その技術はあくまで手段であり、目的は演奏であることも明白で
小細工のない正統的な表現をストレートに感じることができます。
原さんの演奏(と音楽に向き合う姿勢)の特徴は、失礼を承知で言えば
常人を超えたストイックとさえいえる集中力と思っているのですが
白状すると、私はこれまでその集中力に圧倒されて少々苦手意識がありました。
(イコール音楽を聴く側にもその集中力を要求されるように感じていたのです)
しかし、私の聴く姿勢に余裕が出てきたのでしょうか、今日の演奏を聴いて
気の強さよりも音楽表現の豊かさを楽しむことができました。
共演のピアノの野原みどりさんも実にみごと。
音の処理や音色、息遣いまで細かい配慮が行き届いていて、
単なる伴奏ではなく、原さんと一緒に音楽を作り上げていました。
アンコールは、ピエルネのカンツォネッタ。プログラムの意図や
最後の曲(デクリュックのソナタ)と近い調性を意識されたのでしょうか??
すばらしい演奏を心から楽しむことができ、気持ちよく家路につきました。
原さん、みなさん、おつかれさまでした。
- 2008/06/20(金) |
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