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[CD] Lutz Koppetsch (saxophone) "Made in Germany"



「Made in Germany」
 Luz Koppetsch(saxophone), Markus Bellheim(piano)
 Spektral SRL-10077
 2007/11 Bayerischer Rundfunk München
 ・ヴィオラ・ソナタ op.11-4(P.ヒンデミット)
 ・ソナタ・ヴレヴィス op.95a~アルト・サクソフォンとピアノのための(B.フンメル)
 ・ソナタ op.26~アルト・サクソフォンとピアノのための(E.ドレッセル)
 ・オーケストラ組曲第2番 op.24~アルト・サクソフォンとピアノのための(H.アイスラー)


コペッツ氏は1978年ドイツのアーヘン生まれのサクソフォン奏者。アルノ・ボーンカンプに師事するためアムステルダム音楽院に通い、その後パリ国立音楽院でクロード・ドゥラングルに、ヴェルサイユ音楽院でヴァンサン・ダヴィッドにも学びました。2004年から2009年までの間、ダニエル・ゴーティエ氏率いるアリアージュ・クィンテットに参加してた他、アンサンブル・モデルン、ヨーロッパ室内管弦楽団などドイツを中心に多くのオーケストラの共演歴があります。現在はヴェルツブルク大学で後進の指導の傍ら、ソロやピアノとのデュオ活動を中心に演奏を続けています。

このアルバムはソロ・アルバム2作目にあたり、ドイツにおける重要なサクソフォンのレパートリを取り上げています。サクソフォンというと歴史的経緯からどうしてもフランスのレパートリーに注目が集まりがちですが、こうしてドイツの作品を聴いてみると古典的な形式や和声法などに基づいた、ある意味とてもクラシックらしいオリジナル作品がきちんと書かれていることがわかります。ヒンデミットは最近日本でも演奏機会が多いですが、その他の作品ももっと取り上げられてよいレパートリーのはず。

演奏は技術的な安定感と端正な歌心がよくバランス取れており、師であるボーンカンプ氏を彷彿とさせるようです。実力は充分感じられるので、今度は小品やコンチェルトなどの演奏も聴いてみたいです。ほんと、最近のドイツの奏者はレベルも志も高い。。


Link: amazon.com(mp3)
Link: アマゾン(mp3)
Link: Performer's Official Site
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  1. 2012/11/27(火) |
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[CD] Elliot Riley(saxophone) "Highlander's Lament"



「Highlander's Lament」
 Elliot Riley(saxophone), Scott Mitchel (piano)
 (private? no number)
 2008/6/15 Theodor-Egel-Saal in Frieburg, Germany "The Rascher and Friends Concert" [Live]
 ・サクソフォン・ソナタ(P.クレストン)
 ・エフタ(C.A.ヴィルス)
 ・Pythikos Nomos(B.エリアス)
 ・ハイランド人の嘆き(L.ベートーヴェン)
 ・おおかわいい小舟は、滑らかに漕ぎ行く(L.ベートーヴェン)
 ・異国にいる兵士(L.ベートーヴェン)
 ・おおせめてパトリックさえ愛せるなら(L.ベートーヴェン)
 ・羊飼いの歌(L.ベートーヴェン)
 ・生けるもの皆死に行けば(L.ベートーヴェン)



エリオット・ライリーは、2001年からラッシャー・サクソフォン・クヮルテットのアルトに迎え入れられている奏者。1978年にクラリネット奏者とチェロ奏者の間に生まれ、ピアノや児童合唱団に参加した後ハリー・キンロス・ホワイト他に師事しフロリダ州立大学を卒業しました。スコットランド生まれのピアノ奏者スコット・ミッチェルとは2005年からデュオを組み定期的に活動を行なっています。

このアルバムは2008年に行なわれた"ラッシャー・アンド・フレンズ"コンサート"でのミッチェルとのデュオ。やや重心低めのどっしりとした音楽運びが第一印象。ライヴということもあってかクレストンでは、音楽をコントロールする鮮やかな息遣いが聴こえてきます。スタッカートの処理がやや強めに聞こえますが、録音の影響かもしれません。旧約聖書に登場する人物を題材にしたエフタでは、ラッシャーSQのソプラノ奏者クリスチャン・ロールと息のあった演奏を聴かせてくれます。

後半はベートーヴェンの歌曲集「25のスコットランド民謡」などから6曲が演奏されています。ピアノとのデュオに加え、ヴァイオリンとチェロが加わった響きもユニーク(ヴァイオリン奏者は奥様、チェロ奏者はまだ19歳とのこと)。歌曲ということもあるのでしょうけれど、メロディを活かしたシンプルな編曲はやっぱりいいなぁ。素朴なメロディーを聴かせる端正なサクソフォン、なかなか素敵です。ウィスキーでもちびりとやりながらスコットランドやウェールズの空を思い浮かべてゆっくり聴きたいなぁ。

Link: Performer's Official Site
  1. 2012/11/23(金) |
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[CD] Arno Bornkamp "Frank Martin and the Saxophone"



「Frank Martin and the Saxophone」
 Arno Bornkamp(sax)
 Ottavo C12095 (c)2012
・バラード~テナー・サクソフォン/トロンボーンと管弦楽のための(F.マルタン)
  /w E.スパンヤード指揮 ラジオ・カンマー・フィルハーモニー r.2007/2/15 Live
・バラード~アルト・サクソフォンとピアノ、ティンパニと弦楽器のための(F.マルタン)
  /w T.フィッシャー指揮 アムステルダム・シンフォニエッタ r.199//1/26 Live
・3つの舞曲~ソプラノ・サクソフォン、ハープ、弦楽5重奏と弦楽オーケストラのための(F.マルタン)
  /w D.リーゲル(hp), E.シーベンス指揮 レジデンティー・オルケスト 2009/4/18 Live
・哀歌~ソプラノ・サクソフォンとピアノのための(F.マルタン/ボーンカンプ編)
  /w L.v.ドーセラー(p) 2011/4/5
・教会ソナタ~ソプラノ・サクソフォンとオルガンのための(F.マルタン/ボーカンプ編)
  /w L.v.ドーセラー(org) 2011/4/5



作曲家マルタンの名前を知っていても、じっくり彼の作品を聴いたことがある人ってあまり多くないんじゃないでしょうか。私自身もその一人、一応様々なソロ楽器のためのバラードを集めたCDだけは何度か聴いたものの、正直なかなか作品の魅力を掴みかねていました。そこに届いたボーンカンプ氏のアルバム。なんと一枚まるまるマルタンの作品集ではないですか。

一部ライヴ収録の音源もあるようですが、ボーンカンプ氏の演奏は実に安定していて、聴き手が曲を聴くことに集中できます。2曲のバラードは比較的初期の作品ということもあり、和音は現代的だけど透明感を失わず、その響きの奥からリリカルで繊細な魂を持つ響きが浮かび上がってきます。そんな美しさに、この演奏を聴いてやっと気が付きました。もちろんドラマティックな表現もありますが、けして音楽は乱暴にならず、品を保っています。現代的に聞こえる曲の背景に、バッハからラヴェルに流れてきた和声法の延長にこの音楽が存在していることも感じ取れます。

収録曲中、舞曲と哀歌はオーボエ、教会ソナタはヴィオラ・ダモーレのための作品からの改作。ボーンカンプ氏のテクニックによるところもあるけれど、トランスクリプトされていても全く違和感がなく、オリジナルと言っていい内容かと。

サクソフォン関係者のみならず、近代曲の好きなクラシック・ファンの方には是非聴いていただきたいアルバムです。が、このCDって流通してるのかな? Ottavo レーベルのサイトにも存在してないんだけど。。
  1. 2012/11/14(水) |
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[演奏会] 風ぐるま 時代を越えて音楽の輪を回す 波多野睦美(vo) 栃尾克樹(bsax) 高橋悠治(p)



風ぐるま 時代を越えて音楽の輪を回す

波多野睦美(vo) 栃尾克樹(bsax) 高橋悠治(p)
2012/11/9 19:00- トッパンホール(東京公演)
 ばらよりも甘く(H.パーセル)vo-bsax-p
 ダイドーのラメント(H.パーセル)vo-bsax-p
 もう泣かないで(R.クィルター)vo-p
 アダムは横たわって(P.ウォーロック)vo-p
 恋人たちの春(P.ウォーロック)vo-p
 葬式と白いシャツ(F.クープラン)bsax-p
 鳥籠(高橋悠治)vo-bsax-p
 突然の別れの日に(高橋悠治)vo-bsax-p
 六番の御掟について(高橋悠治)vo-bsax-p
 ファンタジア第6番・第7番(G.P.テレマン)bsax
 わたしを憐れんでください~マタイ受難曲より(J.S.バッハ)vo-bsax-p
 ソナタ イ短調op.1-3(B.ガルッピ)p
 膀胱結石手術図(M.マレ)vo-bsax-p



高橋悠治氏と栃尾氏のコラボレーションは前々から実演を聴いてみたいと思ってたのですが、さらに波多野睦美氏のヴォーカルとくれば、これはすごい演奏会になるとの予感は的中。そもそも、声とピアノ、それにバリトンサクソフォンという編成もさることながら、高橋悠治氏をはじめ3名とも超個性的な奏者ばかり。いやはや、こんなにすごい、しかもおもしろい"クラシックの"演奏会なんて、滅多にあるもんじゃありません(多分:p)。

ルネッサンス期の曲を中心にしながら、高橋氏自作の現代的な曲を間に挟むというプログラムになっていますが、自作曲の詩も時代を超越し、タイトルどおり風車にように時間を超越した感覚になります。イギリス歌曲好きとしては、クィルターやウォーロックの歌曲を波多野氏で聴けたのは嬉しかったな。高橋悠治氏のピアノは、肩だけでなく体の力をどこまでもストンと抜いて、パラパラと鍵盤に指を置くような弾き方なのだけど、そこから紡ぎ出される音の味のあること。いや、カッコイイじいさん(失礼)です。そしてルネッサンス期には存在しなかったはずのバリトンサクソフォンがこれらの音楽を違和感なく構成していて、栃尾氏のセンスには感服するばかりです。

まあ、なんといっても最後の「膀胱結石手術図」はすごい。曲の存在は知ってましたが実演を聴いたのはは初めて。淡々としたピアノに絡むバリトンサクソフォン、そこに入る波多野氏のナレーションがまた。真面目に演奏すればするほど、いやー、おもしろいのなんの。。アンコールには 胸の振り子(服部良一)vo-p、眠れない夜~ぼくは12歳より(高橋悠治)vo-bsax、別れのブルース(服部良一)vo-bsax-p の3曲。ここで「眠れない夜」を聴けるとは思わなかったのでちょっとびっくり(でもよく見ると演奏会の案内にはちゃんと入ってた)。他の2曲も、音楽が巡り巡って現代に戻ってきたことを思わせるもので、節度のあるポップスが実に素敵でした。


PS 膀胱結石手術図って、こんな曲です。これはちょっとやり過ぎのような気もしますが。。 → http://www.youtube.com/watch?v=CjR7KA2pubk
  1. 2012/11/10(土) |
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[CD] 佐野 功枝(sax) "イルミネーション"



「イルミネーション」
佐野 功枝(sax), 金益 研ニ(p)[+], ただすけ(p)[*]
Florestan FLCP-21019
2012/7/3,17,8/6 アバコクリエイティブスタジオ、2012/8/28 ソニーミュージックスタジオ東京
 ・キャンドルライトキャロル(J.ラター)+
 ・ソティスの光(A.クエイト)*
 ・香りの組曲(金益研ニ)+
 ・幻想曲(山里佐知子)[委嘱作品]*
 ・ロマンス(C.ドビュッシー)+
 ・illumination(ただすけ)*
 ・あなたの声に心は開く~歌劇「サムソンとデリラ」より(C.サン=サーンス)+



プロ・アマ問わず、どうしてみんな派手で運指の難しい曲ばかり取り組みたがるんだろうな。もちろんもっと上を目指すといことは必要だけど、もっと優しい響きや、その演奏者の個性がにじみ出た音楽を聴きたいのに──

──とよく思うのですが、そんなときによく聴くのが佐野さんのアルバム。10月にリリースされたセカンドアルバムにあたるこのCDも、期待どおりの素敵な内容。等身大でのびのびとした、でも表現しようとしている音楽にはきちんと向き合っている姿が聴こえてくるし、委嘱作品や共演者の作品では曲への共感がひしひしと伝わってきます(曲自体もちょっと茶目っ気があっておもしろい)。かと思えばサン=サーンスの名アリアはクラシック曲ならではのメロディの美しさににしみじみしてしまったり。ロマンスが入っているのは、ドビュッシー生誕150年を意識されてかな?

ブックレットは曲目とプロフィール、エンドクレジットのページ以外は、佐野さんの写真に詩のような言葉が添えられていて、まるでミニ写真集のよう。クラシックのアルバムでも、こういうのもありではないでしょうか。流通経路が限られていた前作と違いフロレスタンレーベルからのリリースとなったので、全国の大手のショップに並ぶのでしょう。これを機に佐野さんのCDを気軽に手に取る人が増えるといいなぁ。

Link: アマゾン
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  1. 2012/11/06(火) |
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