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[CD] Rascher Saxophone Quartet "In Memoriam Pehr Henrik Nordgren"



「In Memoriam Pehr Henrik Nordgren」
 Lapland Chamber Orchestra, Rascher Saxophpone Quartet(#)
 Alba ABCD 322
 2010/8/11-13 Rovaniemi Church
 ・サクソフォン4重奏、弦楽オーケストラとゴングのための協奏曲(P.H.ノルドグレン)#
 ・フラトレス[version A](A.ペルト)
 ・クォトレイン(A.マウッソン)#
 ・ノルドグレン追悼(K.アホ)


フィンランドの作曲家ノルドグレンは、東京藝術大学で作曲を学び日本人女性と結婚した経緯もあり、現代音楽作曲家としては日本でも比較的名前を知られていますが、2008年に病没。ラップランド室内管弦楽団は生前ノルドグレンに作曲を委嘱するも叶わず、没後カレヴィ・アホにノルドグレン追悼の曲を委嘱、それを録音したのがこのアルバム。ノルドグレンの綴りに由来する音列が使われる現代的な作風だけれど、しばしば中断しては進む響きの中に刺さるような悲しさを感じます。エンディングで弦楽器が最弱音で奏でる上昇音形が、ノルドグレンの逝去を示しているのでしょう。

ラッシャーSQは、ノルドグレンとマウッソン作曲の2曲に参加。いずれもラッシャーSQが初演に関わった作品であり、彼ら独特のサウンドとオーケストラとのコントラストが楽しいです。ノルドグレンの協奏曲は単一楽章の作品で、サクソフォン4本の機動力のある響きが随所で効果的に使われています。また、マウッソンの作品はアイスランドの古典叙事詩を題材の一つにしており、民族的な曲が好きな私としてはコンテンポラリーな曲ではあるもののなかなか楽しめました。

のですが、正直に言うとこの2曲よりもアルヴォ・ペルト、先述のアホ作曲の2曲の印象が強すぎて。。アルヴォ・ペルトの代表作の一つでもあるフラトレス、ここでは室内楽バージョンで演奏されていますが、この響きの悲しく美しいことといったら。。この響きに浸り続けたい。。

ラップランド室内管弦楽団は、名前の通りフィンランドのラップランド地方、北極圏に近い北緯66度に位置する人口6万人ほどのロヴァニエミ市に拠点を置いている、ヨーロッパ最北の常設オーケストラ。失礼ながら、こんな小さな街に、これだけ実力のあるオーケストラがあるって素晴らしい。色々大変とは思うけれど、日本もこういう文化をもう少し見習えたらなぁ、とつくづく思います。

Link: アマゾン
Link: CD Label
Link: Performer's Official Site
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  1. 2013/01/27(日) |
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[CD] Xavier Larsson (sax) "Sax-Time"



「Sax-Time」
 Xavier Larsson (saxophone), Ramón López (piano)
 Columna Música 1CM0290 r.2011
 ・ソナタ~アルト・サクソフォンとピアノのための(E.デニソフ)
 ・ファジーバード・ソナタ(吉松 隆)
 ・霧雨の白熱(B.マントヴァーニ)
 ・Mi Bailaora(D.サレラス)
 ・サックス=ピアノ=ジャズ(C.クルス=デ=カストロ)



1991年スペインのマノルカ生まれのサクソフォン奏者、ということはまだ20歳そこそこ。既に国内外で様々な賞を受賞、リセウ音楽院を卒業し現在はケルン音楽・ダンスアカデミーでダニエル・ゴーティエに師事しているとのこと。

スペインの奏者というと、かつては少しアンサンブルは甘いけれど歌心たっぷりの熱い演奏、という印象が強かったのですが、最近は現代音楽を積極的に取り上げている奏者も多いようですね。ラルソン氏の演奏は全く曖昧なところのない演奏で技術的な完成度は高く、デニソフからマントヴァーニのコンテンポラリー作品でも鮮やかに演奏しきっています。

やはりとても若い演奏だな、というのが全体の印象。表現はストレート、それはそれで心地良いのですが、もう少し色気が欲しいな、とか、音色の使い分けとか、特にファジイ・バード・ソナタでそれを感じました。一方、勢いが楽しいのは Mi Bailaora。ソプラノ・サクソフォンによる無伴奏ソロですが、おそらく循環呼吸を使った超絶パッセージの連続は圧巻。聴こえてほしいところにスパンと音がハマる快感、これは生理的に心地よいですね。

それにしても、近年のスペインはほんとにすごい奏者が多いなぁ。他の奏者の演奏を聴く機会はなかなか少ないのですが、日本でもどんどん知名度が高くなってほしいです。

Link: アマゾン(mp3)
  1. 2013/01/24(木) |
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[CD] Stephen Page (saxophone) "holy roller"



「holy roller」
 Stephen Page (saxophone), Cameron Hofmann (piano)
 (Teal Creak Music?) TC-2031
 2007/6 (Studio Recprding), 2005/10 (Recital Live[#])
 ・アルト・サクソフォンとピアノのためのソナタ(J.フェルド)#
 ・ホーリー・ローラー(L.ラーセン)
 ・ガヴァンボディ2(J.シャルパンティエ)
 ・ソナタ 嬰ハ調(F.デクリュク)



第7回大阪国際室内楽コンテストで本選に抜けたことで強く印象に残ったザイジクス・カルテット、このカルテットでアルトを担当しているのがステフェン・ページ氏。ユージン・ルソー氏、オティス・マーフィー氏に師事したというから、まだ若手(多分30歳前後)の奏者でしょう。この録音は2007年ということは、ザイジクス・カルテットの結成と前後の時期のようです。

選曲がなかなかユニーク。フェルドは師であるルソー氏譲りのレパートリー、1998年の作曲ながら既にレパートリーとして定着しつつあるホーリー・ローラー、そしてシャルパンティエ、デクリュクというフランス流派の曲を選ばれていることでアルバム全体のバランスがとれています。それぞれの曲のカラーはずいぶんと違うけれど、演奏に際してきちんと曲をアナリーゼしニュートラルな演奏を心がけているのはルソー氏からマーフィ氏の流れにある奏者に共通する姿勢です。

けして必要以上にがなりたてることなく、かといってサクソフォンの甘い響きだけに頼ることもなく、ニュートラルで安定感のある演奏の中から個性的な主張も垣間見えてきます。ページ氏のいろいろな曲の演奏をもっと聴いてみたくなりました。

Link:Performer's Official Site

  1. 2013/01/14(月) |
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[CD] Liaison Saxophones Ensemble + Genzo Kitamura



「Liaison Saxophones Ensemble + Genzo Kitamura」
 家田 厚志 指揮 リエゾン・サクソフォン・アンサンブル、北村 源三(tp)[#]
 COO Records COO-500
 2012/3 笠懸野文化ホール(群馬県)
 ・協奏曲集「調和の霊感」op.3-11 合奏協奏曲 ニ短調 RV.565(A.ヴィヴァルディ)
 ・変奏曲 op.27(A.ウェーベルン)
 ・トランペット協奏曲 変ホ長調 Hob.VIIe-1(J.ハイドン)#
 ・メタモルフォーゼン(R.シュトラウス)
 ・アヴェ・マリア(G.カッチーニ)#



リエゾンとは、フランス語で通常は発音されないはずの音が、連続すると音になってあらわれる現象のこと。いやー、学生時代にはコレに悩まされました、、ということで、このリエゾンという単語を聞くだけでアレルギー気味(汗)

それはともかく、団体名前にこの言葉を使ったというセンスはなかなかユニーク。しかも、アルファベットを見れば分かるとおり Saxophone「s」 Ensemble となっています。ソプラニーノからバスまで6種類のサクソフォンを担当する14名に、コントラバスとパーカッションを加えた16名編成。ソプラニーノに野原武伸氏をはじめ、貝沼拓実氏がソプラノ、大栗志麻氏がテナーで参加(以前は原博巳氏が参加していた)、そして指揮に家田厚志氏を迎えるという点も非常に注目すべき点でしょう(パーカッションの目黒一則氏は、公式サイトにはメンバーと書かれていないので、エキストラ扱いでしょうか?)。2008年に結成、翌年浜離宮ホールでコンサートを開いて以来、定期的に演奏活動を行なっています。

このアルバムは、2012年2月の第4回演奏会とほぼ同じプログラムをホール録音したもの。トランペットのソリストは元N響主席の北村さん! 古典的なヴィヴァルディの響きはサクソフォン向きと想像できるものの、精緻なウェーベルンや絢爛なリヒャルト・シュトラウスをサクソフォン・アンサンブルだけでどう表現できるのか、、と気がかりでしたが、まったく心配無用。もちろんオリジナルとは違う響きがするけれど、聴こえてくるのはけして取ってつけたような音ではなく、きちんとクラシックの様式を備えた知的で端正な音楽として聴こえてきます。

中でも原曲が23人の弦楽器奏者のために書かれたメタモルフォーゼンをこの編成で演奏するのは、正直驚きに近いものがあります。晦渋で様々なモチーフが見え隠れする曲を最後の一音まで緊張が緩むことなく演奏しています。これはひとりひとりの奏者の技術的な裏付けに加えて、家田氏の"サクソフォン的でない"センスと、野原氏の卓越した編曲に寄るところも大きいでしょう。

第5回演奏会は今年9月にみなとみらいで、とのこと。今度はどういう響きを耳にできるのか、今から楽しみになって来ました。

Link: CD Label
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  1. 2013/01/10(木) |
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