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[CD] Farrell Vernon (saxophone) "Convergence Sopranino Saxophone Across the Centuries"



「Convergence - Sopranino Saxophone Across the Centuries」
 Farrell Vernon (Sopranino saoxphone), Various Artists
 Centeur Records CRC3252
 ・ソナタ ニ長調(P.ロカテッリ)
 ・オーボエ・ソナタ ハ短調 HWV366(G.F.ヘンデル)
 ・無伴奏チェロ組曲第1番 BWV1007 より(J.S.バッハ)
 ・テーマ、変奏とメヌエット(M.ジュリアーニ)
 ・ディヴェルティメント第2番 KV.229-2(W.A.モーツァルト)
 ・シシリエンヌ(G.フォーレ)
 ・花の二重唱~歌劇「ラクメ」より(L.ドリーブ)
 ・春のささやき(C.シンディング)
 ・ヴァルス形式のカプリス(P.ボノー)
 ・6つの墓碑銘より(C.ドビュッシー)
 ・色(M.カヴァルカンテ)


少なくともソプラニーノ・サクソフォンという楽器は一般的でないことは間違いないでしょう。そういう楽器を知ってるという人はおそらくそれなりにディープな管楽器関係に携わってる人でしょうし、ましてや見たことがある人は相当限られ、持ってる人と言えば(以下削除)。アルト・サクソフォンより1オクターヴ、ソプラノ・サクソフォンより半オクターブ高い音域の楽器で、音色は輝かしく、高音ゆえ音程をキープするのが難しい、ということから、なかなか檜舞台では見かけない楽器といって差し支えないでしょう。

インディアナ大学-パデュー大学フォートウェイン校の助教授であるファレル・ヴァーノン氏は、そんな先入観を打ち破る見事な演奏を聴かせてくれます。先にCentaurレーベルからリリースされたアルバムはコンテンポラリーな曲が中心でしたが、こちらはサブタイトルに「Across the Century」と謳っているとおり、18世紀初頭のロカテッリの作品に始まり、新しいものは20世紀のボノーまで、ソナタや変奏曲、歌曲とクラシカルな響きのする曲を演奏しています。もちろん音色はソプラニーノらしい響きですが、けしてキンキンと耳を刺激することなく、きちんと「音楽」を聴かせてくれます。

曲によって、ギターや打楽器との共演だったり、サクソフォンのアンサンブルだったりと様々な組み合わせで、最後まで聴き手を飽きさせません。楽器の特性ゆえか早いタンギングはちょっとハードルが高いようで、唯一といっていいサクソフォンのオリジナル曲(ただし本来はアルト)であるボノーのカプリスはちょっと苦しいかな。でも、ソプラニーノ・サクソフォンの妙技を楽しみ、その可能性を探るには欠かせない1枚。

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  1. 2013/06/27(木) |
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[CD] 野田 燎 (sax) "朝の光~祈りと再生の音楽"



「朝の光~祈りと再生の音楽」
 野田 燎(saxophone), 山本京子(piano) 西村奈菜(piano)
 LMCD-1966 r.2011-12
 ・アヴェ・マリア(G.カッチーニ)
 ・私のお父さん~歌劇「ジャンニ・スキッキ」より(G.プッチーニ)
 ・月の光(G.フォーレ)
 ・トゥ・オブ・アス(久石譲)
 ・マドモアゼル・サンドリヨン(R.アレッサンドリーニ)
 ・田園ソナタより(L.v.ベートーヴェン)
 ・幻想小曲集より第3曲(R.シューマン)
 ・忘れな草(E.d.クルティス)
 ・インプロヴィゼーションIII(野田燎)
 ・朝の光(野田燎)
 ・ロボティック・エレファント(野田燎)
 ・ニュー・シネマ・パラダイスより(E.モリコーネ)
 ・アヴェ・マリア(F.シューベルト)



演奏者として以上に作曲家、そして音楽療法士(医学博士号を授与されています)としての知名度が高い野田氏。しばらく演奏活動からは遠ざかっていらっしゃいましたが、2008年から再開され、リサイタルやファミリー・コンサート・シリーズなどの活動を続けられています。

録音はすべてプログラムノートを書かれている山村雅治氏が主宰する芦屋の山村サロンで行なわれたとのこと。ややオンマイク気味な録音からは、野田氏の音楽に対する強い意思、情熱を感じ取ることができます。クラシックの名曲、映画音楽などにまじって、野田氏作曲の作品も3つ。インプロヴィゼーションIIIはソリスティックで孤高の響きゆえフランスを始め世界中のサクソフォン奏者のレパートリーとなっているコンテンポラリーな名曲。一方、アルバム・タイトルにもなっている朝の光は、最初から最後までずっと D major の和音上で繰り広げるミニマル・ミュージックというスタイルをとっているものの、やわらかな響きはタイトルどおり優しい朝の日の光を思わせます。続くロボティック・エレファントもやはりミニマルのスタイル。繰り返され徐々に変化していく機械的なピアノの音形の上で、象を模したサクソフォンはワイルドに、しかしだんだんその音は抵抗や何かを訴えてくるようになっていきます。

手元には野田氏の1981年の録音がありましたが、このアルバムは約30年ぶりの録音ということになるのでしょうか。「祈りと再生の音楽」というサブタイトルからも明らかなように、野田氏自身が被災した阪神淡路大震災、そして今もなお収束が見えない東北の大震災を経て、音楽家として何をすべきかあらためて問いなおしたアルバムと位置づけてよいかと思うのです。

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  1. 2013/06/20(木) |
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[CD] 清田朝子(sax) "おかえり"



「おかえり」
 清田朝子(saxophone), AYAKI(piano)
 SY music (no number)
 2013/1/9-10 at 目黒川Studio
 ・家路(A.ドヴォルジャーク)
 ・赤とんぼ(山田耕筰)
 ・美しい夕暮れ(C.ドビュッシー)
 ・ガブリエルのオーボエ(E.モリコーネ)
 ・こきりこ節(富山県民謡)
 ・グリーンスリーブス(イングランド民謡)
 ・ゴンドラの唄(山田耕筰)
 ・ニュー・シネマ・パラダイスより(E.モリコーネ)
 ・ロンドンデリーの歌(アイルランド民謡)



クラシックの名曲、民謡、唱歌、、どれもメロディが美しく、誰しも耳にしたことがある曲ばかり。技術的にはそう難しくなく、しかしだからこそこういう曲の演奏には演奏者の実力が、演奏者のセンスが、演奏者の内面が出ます。このCDから響いてくる音楽は、なんといえばいいのかな、歌心はあるけれど全く浮ついたところがなく、地に堂々と足をついている演奏といえばいいでしょうか。優しくもあり、とても芯が強くもあり。

演奏しているのは、富山県出身で愛知県立芸術大学を卒業し、現在フリーで活動されている清田朝子さん。サクソフォーンを雲井雅人、林田和之の両氏に ジャズサクソフォーンを藤陵雅裕氏に師事され、そして、現在はお子さんを育てながら音楽活動をされているとのこと。うむ、この安定感は本人の持っている天性の才能をベースに、こうした経歴を経て一つ一つ積み上げるようにできてきたのでしょう。家でちょっとコーヒータイムに、聴いていて気持ちの中にすっと入ってくるCDです。
  1. 2013/06/17(月) |
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[CD] Quartetto di Sassofoni Accademia "Eleuterio Lovreglio Works for Saxophone Quartet"



「Eleuterio Lovreglio Works for Saxophone Quartet」
 Quartetto di Sassofoni Accademia
 Dynamic CDS 759 (c)2013
 ・サクソフォン4重奏とオーケストラのための協奏曲(E.ロヴレーリョ)
   /w Glen Cortese, World Saxoophone Congress Orchestra [Live]
 ・サクソフォン4重奏曲(E.ロヴレーリョ)
 ・アンダンテ(E.ロヴレーリョ)



1984年に結成されたイタリアのベテラン・サクソフォン4重奏団。2009年ころから公式サイト http://www.accademiasax.com/ の更新もなく、もしかして活動停止中?と心配してたのですが、いきなり新譜がリリースされてびっくり。いやいや、活動を継続されててなによりです。

作曲者のロヴレーリョは1900年イタリアで音楽一家のもとに生まれ、1917-19年(ってことは10代!?)にトスカニーニ指揮のスカラ座管弦楽団に第1ヴァイオリンとして参加、その後はフランスに移住しニースとパリを中心に演奏や作曲活動を続けたとのこと。サクソフォン以外にも様々な楽器のために曲を遺しているようですね。ここに収録されている3曲は、4重奏曲が1934年、他2曲が1938年と時期が集中していますが、作曲者はサクソフォンの神様ことマルセル・ミュールと親交があり、ミュールの4重奏団が積極的に演奏活動を行なっていた時期と重なることから、レパートリーとして提供されたであろうことは容易に想像出来ます。しかしその後長いこと演奏されておらず、ようやくアカデミアSQのアルト奏者であるフィリペッティ氏の手でようやく陽の目をみることになりました。

どの曲も、フランス流の華やかな/あるいはやや込み入った和音を使っているものの、クラシカルな構成で、コンテンポラリーな響きはありません。軽妙なパッセージを散りばめるなど、サクソフォンの楽器特性をよく理解して作曲されているといっていいかと思います。また、途中独特の旋法によるちょっとエキゾチックな響きは、ロヴレーリョが中国の音楽の影響を受けているからだそうで。アカデミアSQの楽天的なサウンドは、こういう曲を表現するのにまさに適役ではないでしょうか。

ちなみに、1曲目の協奏曲は2004年のミネソタでの第13回サクソフォンコングレスの際のライヴ録音。ミスもほとんどなく、ライヴ特有の自然な感興にあふれた演奏です。

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Link: アマゾン(mp3)
Link: Performer's Official Site
  1. 2013/06/13(木) |
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[Concert] Happy "Baritone Sax" Concert

Happy Baritone Sax

「Happy "Baritone Sax" Concert」
 2013/6/6 19:00~ アクタス ノナカ・アンナホール
 小串 俊寿、河原 翌馬、大野 香菜 (b.sax)、大嶋 千暁(piano)
 ・ロマンチックな組曲より(R.プラネル)小串/大嶋
 ・バラフォン~9つの練習曲より(C.ローバ)河原
 ・ソナタ ト短調(H.エックレス)大野/大嶋
 ・バラード第1番(藤田玄播)小串/大嶋
 ・Rock Me!(B.コッククロフト)河原
 ・3つの舞曲(G.ショッカー)河原/大野/大嶋
 ・カレイドスコープ[委嘱初演](星出尚志)小串/河原/大野
 ・カルメン・セレクション(G.ビゼー/河原編)小串/河原/大野/大嶋
 (アンコール)
 ・アヴェ・マリア(カッチーニ)小串/河原/大野/大嶋
 ・ブロックM(J.ビリク)


毎年12月の恒例行事だった小串先生の「Happy Sax Conert」、昨年は開かれず残念に思っていたところ、なんと Happy "Baritone Sax" Concert と銘打ったイベントが。しかも、バリトン3本だそうですよ。これは行くしかありません。

そういえば、小串先生の演奏はアルトやソプラノは何度も聴いたけれど、バリトンははじめてかも。1曲目から朗々と歌うバリトンにホッとします。たっぷりの歌心と安定感、楽器はちがうけれど、これは間違いなく小串先生の音楽だなぁ。

今年から音大の助手という河原氏の演奏は、身体の大きさに比例したスケールの大きな音楽。延々と循環呼吸が続くバラフォンはもちろんだけど、普通はアルトで演奏されるところをバリトンで演奏した Rock Me! は素晴らしかった。アルトよりも一層骨太でパンチのきいた演奏、圧巻でした。

一方今年音大を卒業したという大野さんの演奏は、師ゆずりの表現意欲があふれたもの。バロックの名曲エックレスのソナタを、実にいきいきと演奏していて聴き手まで心が弾んできます。

小串先生の演奏では、今年亡くなった藤田玄播氏の作品も印象に残りました。アルトのための曲をバリトンで演奏しているので、原曲のイメージとは若干異なる部分もあるけれど、サクソフォンの特性を活かした叙情的なフレーズはバリトンの演奏で一層深みをまして聴こえました。

デュオの曲は原曲はフルート2重奏+ピアノ。軽快なフレーズや細かいタンギングが続く部分を、バリトンに置き換えるのはなかなか大変そうでしたが、原曲とはまた違うユニークな響きで、これはこれでありですね。

星出氏の委嘱初演作品は、随所にキメのフレーズが登場する小気味よい小品。ご本人の解説曰く2日前に出来上がったばかりとのこと(笑)、バリトンの最低音のAを使ってない(のでテナーやアルトなどの3本でも演奏可能)とのこと。タイトルどおり万華鏡のようなキラキラした曲の展開が楽しく、一度自分でも演奏してみたいなぁ。。(けっこうテクニカルな曲のようですが)

バリトン3本+ピアノによるカルメンで盛り上がって終演、アンコールはカッチーニと"ブロックM"。こういう曲をアンサンブルで演奏してサマになるのは、バリチュー4重奏か木管低音アンサンブルだよね。。いやいや、文句なく楽しい演奏でした。

久しぶりで小串先生の生の演奏を聴けて満足すると同時に、バリトンサクソフォンの可能性をいろいろと考えさせられた演奏会でした。休憩なしのぶっ続けの演奏を聴き終えて、とても気持ちがポジティヴになった気がします(笑)そういえば、Page Turner さん、どこかで見覚えがあるような(ニヤリ)渡仏前に姿が見られてよかったけど、挨拶しようと思ったらいなくなっちゃって残念。。

  1. 2013/06/07(金) |
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