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[CD] Sarah Markham(sax) "run, sing, fly"

run, sing, fly

「run, sing, fly」
 Sarah Markham (sax), Paul Turner (p)
 Saxophone Classics CC4005
  ・組曲形式による性格的小品(デュボワ)
  ・ファジイバード・ソナタ(吉松隆)
  ・シリンクス(ドビュッシー)
  ・ソナタ~アルト・サクソフォンとピアノのための(J.ラエ)
  ・プロヴァンスの風景(モーリス)
  ・3つの小品による組曲(R.R.ベネット)



"run, sing, fly" というタイトルを聞いて、おおっと反応した方はディープなサクソフォン関係者。そう、このCDにも収録されている吉松隆氏の"ファジイバード・ソナタ"の楽章名。もしかしてこの曲、日本の作曲者によるサクソフォンのオリジナル作品の中で最も世界中で演奏されている曲かもしれませんね。この曲か湯山昭氏のディヴェルティメントか、、というところでしょうか。フランスの出版社から楽譜が出てることもあり、フランスはもちろん、手持ちのCDでもフランス以外の奏者の演奏もいくつかあり、イギリスだとロブ・バックランド氏の録音も手元にあります。

演奏者のサラ・マーカム氏はイギリスで活動する女性サクソフォン奏者。どこかで聞いた名前だと思ったら、これまでにノーザン・サクソフォン・カルテット、エイデルファイ・サクソフォン・カルテット、トリュビューン・オクテットで名前を見かけたのでした。ロイヤル・ノーザン音楽大学を卒業後、渡米しマサチューセッツ大学アムハースト校でも学び、これまでにワールド・サクソフォン・コングレスにも参加しています。現在はロイヤル・ノーザン音楽学校のジュニアセクションをはじめイングランド北部を中心に教鞭をとりながら、このCDをリリースしている Saxophone Classics レーベルの音楽監督を務めているとのことです。

CDは定番と言っていいデュボワの曲から始まりますが、ディープなサクソフォン関係者の方だと、普段聴き慣れている(と思っている)響きや間のとり方とはずいぶん違う音楽に戸惑うかもしれません。でも、その戸惑いって先入観じゃありません? サラ・マーカム氏はちゃんと楽譜を吹いているのであって、必要以上の表現の作りこみや吹き崩しをしてないだけ、と聴こえました。やや技術的に苦しいところもありますが、これはこれで表現者としての一つの選択。もしかしたらアルバムタイトルの run, sing, fly って、作りこまれてしまった曲のイメージや先入観からの決別を意味してるのかも、というのは勘ぐり過ぎかな。

まあ、でもやっぱり先入観のない曲の方が、素直に共感できるというのも確か。このデュオのために書かれたジェームス・ラエのソナタの終楽章で5拍子のスピード感とか、サンバやラグタイムなどの要素が楽しいリチャード・ロドニー・ベネットの作品のリズム感とか、いいですね。これらの曲、日本でも積極的に演奏されるようにならないかな。ピアノのサポートの巧さも印象的。初心者向けではないけれど、ある程度クラシカル・サクソフォンの世界に足を突っ込んでる方に聴いてほしい一枚です。

サラ・マルカム氏のサイト→ http://www.sarahmarkham.eu/
サクソフォン・クラシックス・レーベルのサイト→ http://www.saxophoneclassics.com/
  1. 2011/09/07(水) |
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