原さんのリサイタル

原さんのリサイタル


いや、もう、すばらしい演奏でした。

原博巳さんといえば、既に日本を代表するクラシカル・サクソフォン奏者
なんてことはこのblogをごらんの方なら先刻承知でしょう。
予想通り、ロビーでは示し合わせたようにいつものメンバーが勢ぞろいです。
まるで出欠をとっているかのようです(笑

さて、前半は邦人現代作品、後半はフランス近代作品というプログラム。
最初のピアニッシモの音が発せられた瞬間、既に原さんの世界です。
真っ白で大きいキャンパスに水彩画が自在に書かれていくような
非常に純度の高い演奏です。

後半のフランスの作品でも、ベクトルこそ若干違うものの純度はそのまま。
レガート・スタッカート・タンギングなどの通常の奏法でも
高音域・重音・スラップタンギングなどの特殊奏法でも
全く安定していて圧倒されるばかりです。
でも、その技術はあくまで手段であり、目的は演奏であることも明白で
小細工のない正統的な表現をストレートに感じることができます。

原さんの演奏(と音楽に向き合う姿勢)の特徴は、失礼を承知で言えば
常人を超えたストイックとさえいえる集中力と思っているのですが
白状すると、私はこれまでその集中力に圧倒されて少々苦手意識がありました。
(イコール音楽を聴く側にもその集中力を要求されるように感じていたのです)
しかし、私の聴く姿勢に余裕が出てきたのでしょうか、今日の演奏を聴いて
気の強さよりも音楽表現の豊かさを楽しむことができました。

共演のピアノの野原みどりさんも実にみごと。
音の処理や音色、息遣いまで細かい配慮が行き届いていて、
単なる伴奏ではなく、原さんと一緒に音楽を作り上げていました。

アンコールは、ピエルネのカンツォネッタ。プログラムの意図や
最後の曲(デクリュックのソナタ)と近い調性を意識されたのでしょうか??

すばらしい演奏を心から楽しむことができ、気持ちよく家路につきました。
原さん、みなさん、おつかれさまでした。
  1. 2008/06/20(金) |
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またまた新譜

またまたイギリスのChandosレーベルからサクソフォン関係の新譜です。

"Gregson Concertos"
Chandos Chan-10478

 ・トランペット協奏曲 (ソロ:オーレ・エドヴァルド・アントンセン)
 ・ピアノ協奏曲「献呈」 (ソロ:ネルソン・ゲルナー)
 ・サクソフォン協奏曲 (ソロ:須川展也)


 #アマゾンへのリンクを貼りました。

エドワード・グレッグソンといえば、吹奏楽関係の方には知名度が高いんでしょうか?
サクソフォン協奏曲は初演を含めて国内で何度か演奏されてますが
残念ながらまだ聴いてないので、このCDのリリースは本当に楽しみです。

それにしても、ソリストがすごすぎ。須川さんは言うまでもありませんが
トランペットもピアノも超一流じゃないですか。
グレッグソンといえばブラスセクションがかっこいいイメージがあるので
トランペット協奏曲の響き、想像するだけでドキドキしてしまいます。
ピアノのゲルナーも、個人的に期待していた奏者だけに、こんなところで
演奏を聴くことが出来る意外さコミでこれまた楽しみ。

まだChandosレーベルのサイトには出ていないようですが
さて、いつ日本で流通するでしょう?
  1. 2008/06/19(木) |
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今度のライヴはすごい! iSalsamania! 2008

Orquesta de la Canda ライヴのご案内です!

サルサマニア2008フライヤー


7月5日(土) 江古田Buddy "iSalsamania! 2008 Special 2 Days"
18:00 open 19:00 start 前売\3,000 当日\3,300 (オーダー別)
出演 Orquesta de la Canda、Latin Factory、Salsoneses

ちなみに6日(日)(17:00 open 18:00 start)の出演は
Son Reinas、Risagoza、Los Borrachos、Las Ninjas です。

今回はとにかく出演者がすごすぎます。
活動18年目になる Latin Factory、凄腕集まるSalsoneses
さらに翌日は、伝説の Las Ninjas が再結集、老舗実力派Los Borrachos
海外ツアーもこなすガールズバンドのSon Reinas、そしてパワフルで楽しいRisagoza、、、、
なかでも、もはや伝説のラス・ニンジャスの時代劇風サルサ(!!)、、みたいなぁ。。

おっと、つい興奮しすぎました。
とにかく、今回のイベント、出演するほうもワクワクしてしまう内容です。
私たちデラカンダも前回から女性ヴォーカルがまりーな嬢に替わりましたが
さらに今回からはトランペットにもっちー氏が加わり、パワーアップしますよ!
そういえば、土曜日の夜早い時間に演奏するのも久しぶりかも(笑
座ってお酒や軽食をとりながら音楽を楽しめますので、どぞどぞ、ぜひ、お越しくださいませ〜。
  1. 2008/06/12(木) |
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南米のサクソフォン事情

音楽ネタ連続(しかも今回は超マニアック)にて失礼。

チリを中心に中南米で活躍されているクラシカル・サクソフォン奏者
Miguel Villafruela氏から、ラテンアメリカサクソフォンについての
書籍を執筆したとご連絡をいただきました。


211ページにわたる大作は、以下のコンテンツとなっています。
(おそらくは http://www.villafruela.scd.cl/ の内容と重複する部分もあると思いますが。)
フランスやアメリカにおけるクラシカル・サクソフォンの資料は少なからずありますが
ラテンアメリカ圏についての資料は、アメリカの大学での論文で見かける程度で
ほぼ皆無に近いのではないでしょうか。
日本の音大でも、資料として1冊くらい置いてあってもいいのでは。


「EL SAXOFÓN EN LA MÚSICA DOCTA DE AMÉRICA LATINA」
ISBN 978-956-310-942-9

第1章 El SAXOFÓN. UNA MIRADA A SU HISTORIA
サクソフォンの歴史全般。マルセル・ミュール、ラッシャーのほか
セシル・リースン、ダニエル・ケンジーが独立して取り上げられているようです。

第2章 El SAXOFÓN EN LA MÚSICA DOCTA DE AMÉRICA LATINA
中南米各国におけるサクソフォンの受容史。アルゼンチン、ブラジル、キューバ、
チリ、メキシコの国別で、クラシック、ジャズ、軍楽隊に関する記述があるようです。

第3章 REPERTORIO GENERAL DE MÚSICA DOCTA PARA SAXOFÓN EN AMÉRICA LATINA
62ページに及ぶラテンアメリカ圏のクラシカル・サクソフォンのオリジナル曲概要。

+あとがき、年表 他

価格は 20,00 € + gastos de envío とのことです。


ISBNまでわかってるから、どこかで簡単に買えないかなぁ。
(誰か、この手の書籍を購入できるところ、ご存知ないですか??)
  1. 2008/06/04(水) |
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癒歌

聴かずに積んであった昨年買ったCDを聴いています(苦笑
たしか、これは銀座のわしたショップで買った一枚。




沖縄出身のミュージシャンによるコンピレーションアルバム。
そもそも、一つの県の出身者だけでコンピが作れちゃうってすごいですよ。
そして、それをわしたショップ=沖縄県物産公社(=沖縄県他が主要株主)
というところがセレクトしちゃってるというのも。

このアルバムに入っているミュージシャンの中では
古謝美佐子さん、ネーネーズの超ベテランから
ディアマンテス、パーシャクラブあたりの名前までは知ってましたが

 (娘6歳が通っていた保育園のお遊戯でパーシャクラブがかかったときは、
  思わず立ち上がりそうになっちゃいましたよ)

あとは初めて聴くミュージシャンばかりですが
それぞれ個性的でクォリティが高く、驚きました。

中でも、ワタシ的に特に感じるものがあったのが、

 池田卓さんの「島の人よ」
 伊禮麻乃さんの「楽園」

の2曲。どちらも、三線が使われているのが沖縄チックですが
民謡民謡してるわけではなく、うわついてもいない、あくまでポップス。
池田さんの曲はメッセージ性も含めてフォークソングっぽいし
伊禮さんの曲はジャケットの青い空を思わせるのびやかな響き。

  なぜここは楽園と 呼ばれるのだろう?
  自然は減ってくし 言葉も失いかけている
  わずか三味の音が 聴こえてくるけど
  今日も空は爆音で 二つに割れてる
           〜楽園(作詞・曲 伊禮麻乃)より


なんて歌詞にちょっとどきっとするけど、
けしてイデオロギーの強い歌ではありません。
生活と音楽がきりはなすことができないからでしょうか、
歌い方も歌詞もとっても、とっても気持ちのいいストレートです。

この2人の歌を聴くことができただけでも、このアルバムを聴いた甲斐がありました。
今度はコンピの続編を聴こうか、それともそれぞれのオリジナルアルバムを聴こうか
ちょっと迷っています。

伊禮麻乃さんの「片思い」が、youtube にありました。
こちらは沖縄民謡色がちょっと強いです。
http://www.youtube.com/watch?v=nZYWVRJ-W14

ほかにも、しゃかり、Teamくくる の歌も、繰り返し聴きたくなる魅力がありました。
本当に、沖縄は音楽楽園ですね。
  1. 2008/06/03(火) |
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始動

(昨日ですが)
アマリリス合奏団のサクソフォンAチーム、
年1回秋の演奏会に向けて、練習スタートしました。

今回は我が家地下室に集まり、選曲と譜読から。
演奏会の有力候補は

 ・東回りの風(織田英子)
 ・5つのカメオ(A.リード)
 ・ニュー・シネマ・パラダイス(モリコーネ)

の3曲になりそうです。

織田さんは上野の森ブラスのための編曲を多く書かれているせいか
吹いているとやっぱり金管5重奏のような響きがしますし、
吹奏楽関係者ご存知のリードさんの曲は、オリジナル曲を吹いている
というより吹奏楽のパート練習をしているかのような響きがします。

今回、メンバーが現役(目標60歳まで ^^;)のうちに
デザンクロの4重奏曲を全曲演奏、という中長期計画も策定されました。

アマリリス合奏団という団体は、多摩地区をベースに活動していて
もともと木管楽器+αでアンサンブルを楽しんでいたのですが
メンバーの仕事や出産・育児などの関係で、気がつけば
フルートとサクソフォンしか現役メンバがいなくなってしまいました(苦笑
木管5重奏がプログラムにのっていた時代が懐かしい。。

もちろん、サクソフォンAチームも、みな仕事に、家庭に忙しく
練習も毎回子連れ、今回も3家族大人5人子供6人でした。

そして今回も練習終了後は、もちろん反省会・打ち合わせ(という名の宴会)。
めざせ(少なくとも)60歳まで現役演奏、を合言葉に、今年もがんばりたいと思います。
  1. 2008/06/02(月) |
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ミヨーの協奏曲

一昨日のエントリーで「久しぶりにメジャーレーベルの新譜を買った」と書きましたが
よく考えたら、こちらもメジャーレベルの新譜でした。

ダリウス・ミヨーの協奏曲集です。

ミヨーの協奏曲集・スカラムーシュ〜サクソフォンと管弦楽のための
・打楽器と小管弦楽のための協奏曲
・クラリネットと管弦楽のための協奏曲
・ピアノと管弦楽のための「エクスの謝肉祭」
・ヴァイオリン、クラリネットとピアノのための組曲 (ボーナストラック)


スカラムーシュのソロは、なんとファブリス・モレッティ!!
速めのテンポでスリリングに繰り広げられますが、
歌ってもけして重くならず、フォルテでもけして力まず
実に優雅でエレガント。

パーカッションのソロ、クラリネット(もちろんメイエ)、ピアノ(エリック・ル・サージュ)の
いずれのソロも見事。ミヨーの曲って、方向がちょっと狂うとピーヒャラキャラキャラと
収拾のつかない音楽になっちゃいますが、このアルバムから聴こえてくるのは
どこまでも優雅でエレガントな、パリの乾いた空気です(行ったことないけど)。
オケ(ワロニー管)のアンサンブルが若干乱れる箇所もありますが、
ソロの快演とメイエの指揮に助けられてほとんど気になりません。

オケ伴奏のスカラムーシュ、手持ちの十数種の録音の中で、一番好きな演奏かも。
  1. 2008/05/30(金) |
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